プロパティのストップウォッチアイコンを[Windows:alt / Mac:option]キーを押しながらクリックで開く、エクスプレッションエディターでは、エクスプレッションを手打ちする他にも一覧から選択して追加できるオートコンプリート機能があります。
手打ちでのミスを防げたり、知らないエクスプレッションを手軽に適用できたりと勉強にも最適です。
オートコンプリートを使ってみる
エクスプレッションエディター表示後に一緒に表示される、右向き三角ボタンから、エクスプレッション一覧が表示できます。正式名称は「エクスプレッション言語メニュー」とのことです。
一覧から選択したエクスプレッションが例文としてエディターに適用されます。
wiggle()という数値を揺らす関数を適用してみました。ところがエラーが出ていますね。
自動で入るのは例文
しかし自動入力されるエクスプレッションは例文なのでこのままではエラーとなっていますね。例文の読み方は簡単です。
例文の読み方
wiggle(freq, amp, octaves = 1, amp_mult = .5, t = time)
「=」のあとに値が書いてあれば、省略可能で、省略した場合のデフォルトの値が、「=」がなければ、指定できるプロパティがヒントとして入っているのです。このヒントの通りに書き直せばすぐに実行できます。
関数の「()」の中に指定するプロパティを「引数」と呼びます。複数指定できる場合は「,」で区切り、wiggle()では
- freq (1秒間に何回揺らすか)
- amp (1秒間に何px揺らすか)
- octaves = 1 (揺れにノイズをどれだけ加算するか)
- amp_mult = .5 (octavesの倍率)
- t = time (開始時間)
の5つのプロパティが指定できるということです。
「amp_mult = .5」のように、Javascriptでは「0.5」のような1未満の小数点以下を伴う数字は、「0」を省略して書けます。エクセルと同じですね。
また、上述通り、「=」のあとに値が書いてある後半3つは省略が可能です。基本的には省略してOKです。省略した場合、「=」のあとに書いてある値を指定したことになります。よほどのことがない限り、freqとampのみの指定で問題ありません。
省略可能な後半3つのプロパティは、より細かな指定「大きな揺れの中に小さな揺れを入れたい」などといった場合に指定することがあるかと思いますが、アニメーション制作において、あまり汎用性が見い出せず筆者自身使ったことがありません。
「お手軽エクスプレッションwiggle()で揺らす」記事でご紹介した挙動の確認を貼ってまとめとします。
このように、通常は引数は2つだけ指定し、残り3つは省略します。
「wiggle(.5,100)」ならゆっくりと大きな揺れ、「wiggle(30,5)」なら早く細かい揺れとなります。
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