複数の種類で同じ大きさのオブジェクトを何度も使用する場合、プリコンポーズで1フレームずつ並べ、タイムリマップで使用する画を選択すると、管理が少し楽になります。のタイムリマップを固定ではなく2フレーム以上の場合のアイディア。
目的の整理
タイムリマップでレイヤー管理するエクスプレッション(フリーズフレーム)のアイディアを2フレーム以上の動画やアニメーションを含むコンポジションで管理したい。
まずは管理用のコンポジションには2秒で1セットのアニメーションを配置する。例ではわかりやすいようフレーム番号を表示するテキストを用意しました。

2秒分ということは、0:00:00:00~0:00:01:29までが1つめという意味。
これをとりあえずメインコンポジションに配置する。

あとはタイムリマップでレイヤー管理するエクスプレッション(フリーズフレーム)と同じように、番号の指定だけで1つ目のレイヤーは0:00:00:00~0:00:01:29を再生、2つ目のレイヤーは0:00:02:00~0:00:03:29を再生…ということをしたい。
エクスプレッションに変換していく
目的が整理できましたので、言葉の式をエクスプレッションに変換していきましょう。
タイムリマップ用のエクスプレッション
使用するフレームを選択できるようにエフェクトを仕込んでいきます。
数値が欲しいので「スライダー制御」エフェクトを適用し、サンプルではエフェクト名は「#リマップ番号」としました。
このスライダー制御から吸い上げた数値でタイムリマップを制御します。タイムリマップに直接数値を入力しようとすると、現在時間にキーフレームが追加されてしまい入力が面倒ですので、再生バーがどこにあってもバチッと入力するためにスライダーエフェクトを噛ませます。
「再生する時間範囲」を指定する

まずは仕掛けとして2秒間タイムリマップさせたいので、タイムリマップ1:29時点にキーフレームを打ちレイヤー終わりのキーフレームは削除してしまいます。これで2秒間再生する型ができたので、この時間に2つ目のレイヤーなら2秒、3つ目のレイヤーなら4秒足されていればいいわけです。
value+(effect("#リマップ番号")("スライダー")*2-2);
これだけで実現できました。
「value」がプロパティ本来の数値=0:00:00:00~0:00:01:29。
これに「#リマップ番号」エフェクトの数値に「何秒再生させたいか」を掛ければ終わりです。1の指定時には2秒足されてほしくはなく、2の指定で2秒足され、3の指定で4秒足され…と+1のズレがあるため「-2」で相殺します。
完成
これらを繋ぐとエクスプレッション完成です。「タイムリマップ」に入れるエクスプレッションは、下記の通りです。
dur=2;//リマップ長さ秒;
value+(effect("#リマップ番号")("スライダー")*dur-dur);
「dur」で秒数を変更しやすくして完成です。
残るハードルの#リマップ番号エフェクトの指定ですが、タイムリマップでレイヤー管理するエクスプレッション(フリーズフレーム)と同じくセッティングまでは補助スクリプトをセットでお使いください。
注意点
このタイムリマップに反映させる数値ですが、fpsが29.97など小数点を含むフレームレートだとズレが生じます。
24や30といったキリの良いfpsにしなければならない点だけご留意ください。
ダウンロード(補助スクリプト)
実際の使用感
同じフォーマットで同時に再生させたい+整列させたいものがある場合は非常に「管理のしやすい」仕組みが作れました。

「管理用コンポジションの準備」「メインコンポジションに配置後のレイヤー末尾には数値を入力」が済んでいれば、該当コンポジションを選択後に「tRemapSelectorSetter@time.jsx」を実行すればOKです。
再生させる範囲の変更
「#リマップ番号」を直接数値を入力してもいいですし、矢印キー上下でポンポン変えてもOKです。
個別にスケールの微調整をする場合は1つのコンポジションに配置していますので、調整が楽かと思います。
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