「撮影ワークフロー」タグがついた記事の一覧。
筆者が撮影についてネットから得た、にわか知識のまとめと、経験に基づいた検証結果を備忘録として(今に繋がっている知識のみに絞って、とはいえ犯しやすい注意点などは喚起として)まるごと残すことを目標に書き綴ることとする。
これから撮影の沼に足を踏み入れる方や、既に撮影に携わっており沼に入ったことに気づいた方、実践で必要な、膨大な情報の選定に苦しんでいる方へ贈る。
熱心な研究により発展したモダンなツール、テクニックが時代とともに複雑化する中で、レガシーなツール、テクニックからの慣習による制約や鎖の外し方など、前提知識の学習コストは日に日に膨れ上がっている。それでいて情報で溢れた現代において人類はファクトチェックに人生の大半を費やす時代へ突入した。
映像撮影に関してのネット上で断片化する情報を、筆者ナスカズアキのフィルターでデフラグした記事群と捉え、読み進めて欲しい。
学習時間の圧縮によりクリエイティブに費やす時間を捻出することが次世代のクリエイターへ微かな追い風となると信じ、AIによる回答エンジンが成熟に向かう目前の今、タイピングで応戦する(鬼の形相)。
目次(全12回予定)
ディズニーシーよりわずかに楽しい、撮影人生への序章。
01.カメラの扱う光:目次
光をデジタルに変換して扱うデジタルカメラ時代の映像において、光をまず知っていこう。
- カメラの扱う光
- 可視光と色
- 光の色はRGBの3色の足し算
- 色の深度
- できることが少ない道具こそ上級者向け
- デジタル=ドットをイメージする
- イメージセンサー
- CCDからCMOSへ
- 単板式か3板式か
- 単板式
- 余談:単板式のフィルターの並び
- 3板式
- センサーサイズ
- センサーサイズによるメリット、デメリット
- CMOSのメリットとCCDの現在
- CMOSセンサーの未だ抱えるデメリット
- ローリングシャッターのこんにゃく現象
- ローリングシャッターの軽減方法
- レンズ経由で光を記録するということ
02.カメラコントロール1/3:目次
デジタルカメラの操作を覚えるため、なにをコントロールできるのか。ここから行こう。
- カメラコントロール
- 設定1:ISO(感度)
- 明るさの「範囲」
- ダイナミックレンジ
- 黒つぶれ、白飛び
- 黒つぶれ、白飛びの回避方法
- 明るさの指標の種類
- 輝度
- 照度
- とてもわかりやすい例え話
- 色相
- 肌色=スキントーンの判断基準
- 髪色の判断基準
- 明度
- 彩度
- 色温度
- ホワイトバランス
- 明るさの単位
- 身近な明るさ
- 照度計
- 露出計
- 偽色(フォルスカラー)
- 設定2:シャッタースピード
- メカシャッター
- 電子シャッター
- フレームレート
- シャッターアングル
- ハイスピード撮影
- 設定1:ISO(感度)
03.カメラコントロール2/3:目次
デジタルカメラの操作を覚えるため、引き続き行こう。
- カメラコントロール
- レンズ
- 焦点距離
- 画角
- アスペクト比
- 余談:DVD納品に必要な知識
- アスペクト比続き
- アスペクト比一覧
- 画角:続き
- ディレクターズビューファインダー
- カメラ内臓機能のディレクターズビューファインダー
- レンズビューファインダー
- ビューファインダーアプリ
- 画角のシミュレーション
- 焦点距離と画角
- 広角と望遠
- 魚眼レンズ
- 広角と望遠の見え方の違い
- 圧縮効果(撮影距離による)
- レンズのmm数はフルフレームイメージセンサー目線
- 異なるセンサーサイズ間のレンズmm数の「換算」
- 大センサー用レンズと小センサーボディの組み合わせ時のメリット
- センサーサイズごとの専用レンズ
- 小センサー用レンズと大センサーボディの組み合わせ時の注意
- アナモルフィックレンズ:序章
- 手ブレ補正機構
- 手ブレの成分
- 電子式手ブレ補正と光学式手ブレ補正
- レンズ内手ブレ補正
- ボディ内手ブレ補正
- シンクロ手ブレ補正
- 単焦点レンズとズームレンズ
- パンケーキレンズ
- レンズのマウント
- Canon
- Nikon
- OLYMPUS
- SONY
- FUJIFILM
- Panasonic
- Leica
- ARRI
- マクロレンズ
- ワーキングディスタンス
- レンズ
04.カメラコントロール3/3:目次
デジタルカメラの操作を覚えるため、ラストスパート行こう。
- カメラコントロール
- 設定3:絞り(アイリス)
- F値
- アイリスリング
- 絞りの開放と絞り過ぎ
- 被写界深度
- T値
- レンズの特性
- 収差
- フレア、ゴースト
- 周辺減光(シェーディング)、口径食
- 周辺減光
- F値とT値の違い
- スチル用レンズと動画用レンズの映りの違い
- フォーカス
- 絞りと被写界深度
- 距離と被写界深度
- ティルトシフトレンズ
- オートフォーカス
- ボケの形状
- オールドレンズと特徴的なボケ
- フォーカスリング
- フォーカスブリージング
- 余談:カメラレンズの中身
- 余談:カメラレンズの群と枚
- アナモルフィックレンズ:本筋
- スクイーズとデスクイーズ
- アナモルフィックレンズの金額感と選択肢
- アナモルフィックレンズの妥協案の難しさ
- アナモルフィックレンズの特性
- 樽型の歪み
- 水平に伸びるフレア
- 縦に楕円形のボケ
- アナモルフィックレンズの味とは言えない欠点
- シャープさを欠く
- でかい
- 重い
- スクイーズ係数揺れ問題
- アナモルフィックフィルター/アダプター
- F値
- ISO、シャッタースピード、絞りのまとめ
- 設定3:絞り(アイリス)
05.レンズ用アクセサリー:目次
カメラレンズの機能を拡張するアクセサリーが多数ある。表現や操作性の選択肢を広げるものや、問題点を解決する手段になり得るため、知識を入れよう。
- コンバージョンレンズ
- テレコンバーター:リアコンバージョンタイプ
- マウントアダプター
- マウントアダプターのレンズ付きとレンズなし
- マウントアダプターの電子接点のありなし
- フランジバック
- フランジバックによるマウントアダプターの制限
- フォーカルレデューサー
- スピードブースター
- マウントアダプターの選び方
- レンズフィルター
- フィルターの径
- レンズプロテクター
- 偏光フィルター(PL)
- PLフィルターのデメリット
- PLとCPL
- 拡散フィルター
- テレコンバーター:フロントコンバージョンタイプ
- ワイドコンバーター
- クローズアップレンズ(クローズアップフィルター)
- ボケフィルター
- ストリークフィルター
- クロスフィルター
- NDフィルター
- ハーフNDフィルター
- 固定NDと可変ND
- 可変NDフィルターの「色被り」
- 可変NDフィルターの「Xムラ」
- 角型フィルター
06.カメラ周辺機器:目次
撮影の操作性を拡張したり、精度を上げるためにツールを使う方法もある。
- メディア
- 外部バッテリー
- CANON LP-E6
- SONY NP-Fバッテリー
- USBモバイルバッテリー
- Vマウントバッテリー
- ビデオライト
- ビデオマイク
- ピンマイク
- ガンマイク
- 三脚
- 安定性:重量
- 安定性:材質
- 安定性/サイズ:脚の径
- サイズ:高さ/低さ
- サイズ:広さ
- サイズ:段数
- 操作性:脚の伸ばし方
- 操作性:センターポール
- 石突
- スプレッダー
- グランドスプレッダー
- ミッドスプレッダー
- グリップ
- メンテナンス
- ネジは締まっているか?
- 雲台
- トルク調整
- 水平出し
- カウンターバランス
- パン棒の調節
- レベリングベース
- 自由雲台
- プーリー
- 一脚
- 外部モニター
- SDI
- SDI接続と電源の注意点
- SDI
- ワイヤレスHDMI(SDI)送信機/受信機
- クイックシュー/クイックリリースプレート
- クイックリリースの規格
- クイックリリースの方式
- リグ
- ネジ
- ドライバー
- チーズプレート
- ケージ
- NATO規格
- ロゼット規格
- トップハンドル
- サイドハンドル
- モニターマウント
- マジックアーム
- ロッドシステム
- ロッド
- Vマウントバッテリープレート
- フォローフォーカス
- フォーカスウィップ
- 電動フォローフォーカス
- レンズサポート
- ショルダーリグ
- チェストパッド
- スライダー
- 電動スライダー
- ジブ
- ペデスタル
- ジンバル
- ジンバルのセッティング
07.カメラアングル:目次
カメラをどこへ置くか。どの角度へ向けるか。種類と役割を知ろう。
- カメラアングル
- オーバーヘッド
- 役割1:位置関係の整理
- 役割2:神としての視点
- セッティングにあたって
- ハイアングル(High Angle)
- 役割1:弱体化
- 役割2:高さの強調
- 役割3:空間の拡張
- 役割4:位置関係の整理
- ローアングル(Low Angle)
- 役割1:強化
- 役割2:高さの強調
- 役割3:空間の収縮
- 役割4:追い詰める
- ダッチアングル
- 役割:違和感、緊張感
- オーバーヘッド
- カメラポジション(レベル)
- アイレベル(Eye Level)
- ショルダーレベル
- ヒップレベル
- ニーレベル
- グラウンドレベル
08.カメラワーク:目次
あなたはカメラを構えるのではない。観客を連れ回すのだ。カメラワークとは極上のエスコートなのである。
- カメラの操作の種類
- カメラの操作
- レンズの操作
- 雲台の操作
- 三脚の操作
- 特機(特殊機材)の操作
- 固定/フィックス(Static/Fix)
- ラックフォーカス(Rack Focus)
- フォーカスアウト(Focus Out)
- フォーカスロック(Focus Lock)
- パン(Pan)
- ティルトアップ/ティルトダウン(Tilt Up/Tilt Down)
- プッシュイン(Push In)
- プルアウト(Pull Out)
- ロール(Roll)
- トラッキング(Tracking)
- トラッキング(Trucking)
- アーク(Arc)
- ブームアップ/ブームダウン(Boom Up/Boom Down)
- 手持ち(Hand Held)
- ズーム/ドリーズーム(Zoom/Dolly Zoom)
09.ショットサイズ:目次
カメラと被写体の位置、レンズの画角により、「ショットのサイズ」に種類があり、それぞれに役割があるため、撮影時におけるカメラ位置の制限を考慮する前に表現したいストーリーからまずはショットのサイズを決定する。
- ショットの種類(サイズ)
- エクストリームワイドショット/ワイドショット(Extreme Wide Shot / Wide Shot)
- フルショット(Full Shot)
- ミディアムフルショット(Medium Full Shot)
- ミディアムショット(Medium Shot)
- ミディアムクローズアップショット(Medium Close-Up Shot)
- クローズアップショット(Close-Up Shot)
- エクストリームクローズアップショット(Extreme Close-Up Shot)
- ショットの役割
- エスタブリッシングショット(Establishing Shot)
- マスターショット(Master Shot)
- フレーミング
- バランス
- 見えないライン
- 見えない矢印
- あなたが決めれば「フレーミングの選択肢は無限ではなくなる」
- 重要な要素とそれ以外
- 背景オブジェクト
- 前景オブジェクト
- ヘッドルーム
- ブリージングルーム
- カメラ目線:第四の壁
- クリーンショットとダーティショット
- サイズ
- シングルショット(Single Shot)
- ツーショット(Two Shot)
- スリーショット(Three Shot)
- 肩なめショット/OTS
- POVショット(Point of View)
- インサートショット(Insert Shot)
10.カット割:目次
カットが集まってシーンとなる。カットを切り替えることを「割る」と云い、カット編集された構造を「カット割」と呼ぶ。カットの繋ぎ方にも先人たちが積み上げた方程式や名前がついている。撮影時点で既にカットを考えている必要があるため、撮影ワークフローの解説だが、カット割も知ろう。
- 事前知識:モンタージュ/クレショフ効果
- 連続カット、不連続カット
- 1.時間の連続性
- ジャンプカット
- 入れ替えマジック
- パニック、混沌の表現
- 緊急加速
- 時間経過
- リズム
- アキシャルカット
- ジャンプカット
- 2.位置関係やモノの状態の連続性
- スクリプトスーパーバイザー
- 3.動きの連続性
- アクション繋ぎ
- 4.視点の連続性
- 20%ルール
- 30°ルール
- イマジナリーライン/180°ルール
- 1.時間の連続性
- 上手、下手が持つ力
- 繋がるカット、繋がらないカット
- リバースショット
- リアクションショット
11.照明:目次
照明は高ISOによるノイズ抑制を目的とした、単なる明るさの補助ではなく、ショットの意味を形作る一つの言語である。
- 影とは
- ルーメン(光束)とカンデラ(光度)
- 事前知識:逆2乗の復習
- 照明機材の種類:形状/パーツ
- スポット型ライト
- カラーフィルター
- ゴボ
- フレネルレンズ
- マウント
- 冷却ファン
- パネル型ライト
- スティック型ライト/バー型ライト
- スポット型ライト
- 照明機材の種類:光源
- 蛍光灯(Fluorescent Light)
- フリッカー現象(ちらつき)
- 白熱電球/ハロゲンライト/タングステンライト
- HMIライト(デイライト)
- LEDライト(発光ダイオード)
- COBライト
- 蛍光灯(Fluorescent Light)
- 電源
- スタンド
- ライトスタンド
- ブームスタンド/ライトスタンド用アーム
- Cスタンド
- ライトスタンド
- 照明周辺機器
- レフ板
- レフ板の色
- レフ板の位置、角度
- レフ板の設置
- カポック
- リフレクター
- ディフューザー
- 光が拡散するとは
- ディフューザーのタイプ
- ソフトボックス:透過タイプ
- ソフトボックス+グリッド
- アンブレラ:透過タイプ
- アンブレラ:反射タイプ
- アンブレラ:反射タイプ Ver.ディフューザー
- フレーム:汎用タイプ
- 紙のディフューザー
- トレーシングペーパー
- ユポ
- アートレ
- 番外編:カーテン
- 番外編:壁、天井
- 照明機材の明るさ
- レフ板
- 照明の役割
- 自然光
- 自然のディフューザー
- 人工光
- キーライト(Key light)
- フィルライト(Fill Light)
- バックライト(Back Light)
- 三点照明
- レンブラントライティング(Rembrandt lighting)
- ループライティング(loop Lighting)
- モチベーテッドライティング(Motivated Lighting)
- CRLS (Cine Reflect Lighting System)
- アンビエントライト(Ambient Light)
- 自然光
- ライティング
- キャッチライト
- 影の向き
12.録音:目次
音は見えないだけで光と同じく、波であり、距離によって逆2乗で減衰し、反射もする。映像作品の半分のクオリティを担う音の収録について知ろう。
- 音の周波数
- 音量
- 録音前のノイズとは
- 録音前のノイズの種類
- ノイズに対する「防音」と「吸音」
- 心構え
- 録音機材の種類:形状/パーツ
- 3.5mmミニプラグ
- XLRプラグ/ミニXLRプラグ
- XLRの音質に優れる仕組み「バランス接続」
- 電源としてのXLRプラグ
- XLR以外のバランス接続
- バランス接続で打ち消す以外のケーブル由来のノイズ
- GND
- 電位差
- GNDループ
- 録音機材の種類:サウンドレコーダー
- チャンネル数
- 録音のbit数
- 録音時のノイズ
- S/N比
- ファンタム電源:序
- タイムコード
- 有線/無線
- 録音機材の種類:マイク
- マイクの種類:ダイナミックマイク
- マイクの種類:コンデンサーマイク
- ラージダイアフラム/スモールダイアフラム
- 指向性
- 無指向性(Omnidirectional)
- 単一指向性 (Unidirectional)
- カーディオイド(Cardioid)
- スーパーカーディオイド(Supercardioid)
- ハイパーカーディオイド(Hypercardioid)
- 双指向性(Bidirectional)
- 指向性マイクの仕組み
- ガンマイク
- ピンマイク(ラベリアマイク)
- 隠しピンマイク
- 指向性マイクの近接効果(Proximity Effect)
- 録音周辺機器
- スタンド
- マイクスタンド
- ブームマイクスタンド
- マイクブームポール
- デッドキャット
- タイムコードジェネレーター
- スタンド
- 音質
- モニタリング