After Effects制作の架空アニメです。オープニングにはNEUTRINOというAI合成音声を使用しました。(歌:東北イタコ/東北きりたん)です。
第1話「なして神様の使いなの?」
わからないとぷんぷんしちゃう女の子「ぷん子ちゃん」が、狛狐の修行中である白狐「ビャッコ」と成長する物語です。
どいなアニメ?
ぺやぎ県ずわぬま市を舞台に、子供のなるへそパワーを神通力に変えて1人と1匹が成長していく設定です。
このアニメーションは「なんで?」が当たり前の子供を主人公に、一般的な雑学から自然と東北の文化、言葉に触れられるよう多少大人向けのシナリオ演出で展開していきます。
目的はなぁに?
生まれてから27年、ろくに外の世界も見ずに宮城県岩沼市で暮らしていた私は、転職のため28歳で他県へ。
そこで、同じ国でも文化が違えば作法、感性、言葉が変わることを初めて肌で感じました。
その土地の伝統や文化は日常に溶け込んでおり、それを当たり前として享受していると比較対象がなく、自身の故郷の素晴らしさは現地人として感動が薄かったことを知りました。(感動が100%を越えるためには比較できる経験が必要です。)
その当たり前を素晴らしいものとして再認識するとともに、他県の視聴者へ宮城県との違いを意識させることで、宮城県、自身の故郷双方の「なんだか良い」を「ここが他とこう違うから良い」と感動の解像度を上げることを目的としています。
なしてザラザラしてるの?
“秘蔵VHS(ビデオテープ)が見つかったのでyoutubeにアップした”という設定です。
ビデオテープ全盛期はテレビもアナログ放送で、ノイズや電波によるゴーストが発生していたので、これを再現したエフェクトをかけてザラザラしています。
よりVHSに録画した感を出すために、時刻表示、冒頭に架空CM、終わりに既に記録されていた体の架空童謡番組「こんな時間にDOH-YO!?」をおまけで付けています。
こども番組が好きだった大人へ
道を走るだけで楽しかったあの頃。
なんでも出来そうな無敵感を忘れてしまった大人へ捧ぐ、ちょっとした息抜き動画です。ご覧ください。
紙人形劇(ペープサートと呼ぶそうです)をAfter Effects上で作ってみたくて、企画しました。
音楽ツクールDXでmidi制作
作曲には20年程前にシーガルで買った「音楽ツクールDX」を引っ張り出してきました。
Windows XP時代のmidiシーケンサーですが、Windows10でも普通に使えました。さすがに今から新しい作曲ソフトを覚える気力はなかったので幸いです。
作曲を学んだことがないので音楽理論もわからないのですが、モノは試しです。吹奏楽の経験でなんとか戦いました。
童謡のような素朴な音が欲しかったので、そういえばmidiなら触ったことがあるぞと思い出し、ピアノロールでピロピロ鳴らしながら作っていったのが始まりです。
懐かしさを意識し、メロディをフンフン言いながらマウスで伴奏を付けています。
完全に子供の声をイメージしていたので、友人の子供が歌ってくれれば儲けものと思い、遠回しに作りかけの曲を送ったのですが友人は察しが悪く「無料で使える音声音源」がある的なことを返信するばかり。
ボーカロイドは漠然と難しそうというイメージだけでロクに触れて来なかったのですが…調べるうちに「NEUTRINO」がすごそうだとなったわけです。
歌声シンセサイザー「NEUTRINO」
midiの曲に歌声シンセサイザー「NEUTRINO」を取り入れ、ボーカル入りの曲を作るモチベーションをくれました。友人とツール製作者に感謝です。
「NEUTRINO」は脅威のフリーソフトです。また、歌声として収録されている音源の「東北イタコ」「東北きりたん」は、東北企業なら商用利用が申請無しで可能とのことです。東北在住のフリーランスは申請無しで非商用利用可能です。
フレーズの長さや歌詞による歌い方の違いが自然に表現でき、合成音声の未来を開拓する素晴らしいプロジェクトです。
ボーカロイドではまだまだ、合成音声らしさを消していく「調声」という処理がまだまだ十分ある印象で、二の足を踏んできましたが、NEUTRINOであればmidiや楽譜が書ける人なら、読み込んだだけでごく自然な歌声が出力できます。もちろん、滑らかな音程変更など込み入ったことをしたければ調声は必要ですが、それでも初めから驚くべき精度で人間の歌声を聴かせてくれます。
これもいずれまた使う機会が出てくるかと思いますので、別記事として残し、しっかり自分の知識として根付かせたいと思います。
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