「節約」と聞けばお金、「効率化」と聞けば手間の削減を連想される方が多いかと思います。現代社会における人生という大きな目線で、時間とお金の関係を見つめ直せば、どちらも同程度の価値を持つと感じませんか?
この考えでは、金銭的節約と時間的節約は同程度の効果を持ちます。時間が有限であることから、わずかに時間の価値が重視されることが多いです。
乾燥機能付き洗濯機で洗濯物を干す時間をお金で買うこともできますし、時間を使い洗濯機分のお金を食材に使うこともできます。
要は全ての作業は、お金をかけず手間をかけるか、手間をかけてお金を使わないかの2択です。ただし熟練による作業工程・時間の最適化は、それまでに多大な繰り返しの時間+ツールの充足、つまりある程度のお金と、年月がかかっていることに注意が必要です。
そして使える金銭と時間の兼ね合いで、自身にあった効率化レベルが存在します。
自身にあった効率化のレベル
例えば家事代行サービスなら…2時間5000円で月4回、月2万円で家事から卒業するには、毎月2万円が捻出できないと不可能です。
その場合は家事代行サービスを月2回依頼し、自身が苦手とする作業を重点的に依頼することで、バランスを取ることが可能となります。
お金も時間もない場合は、自身が家事全般を熟練するか、知り合いに頼むか、家事の行き届いた家をあきらめることになります。
ここで考えるべきは、時間とお金を手元に残す手段の難易度と意義です。
より多くのお金を手元に残すには、使わないか、稼ぐかです。能力により稼ぐ金額の上限は広がります。
より多くの時間を手元に残すには、使わないか、買うかです。人は必ず死を迎えることから、上限は決まっています。
つまりお金は上限を増やすことができますが、時間は上限が決まっており、いかに浪費しないかで上限いっぱいまで延ばすものです。
時間のほうが貴重であり、お金で買えますが、お金を稼ぐには時間を使うのです。
そこで時間を生み出すことが金銭を生み出す助けになるという図式から、筆者は金銭的節約と時間的節約を合わせて効率化と考えます。使わなければならない固定費を削減しつつ、使わなくともよい手間を削減するのです。
当サイトで考える効率化
当サイトで考える効率化は、学びに関わること以外は手間を削減し、ゆとりのある時間管理を目標とします。
ゆとりがない中で行う作業は精細さに欠き、自分でも考えられないミスを誘発するからです。ミスに気づくには、最低限ミスを確認できる時間と、十分な体力が必要です。ミスに気づく精度そのものは時間をかけて、ミスしやすい箇所をチェックリスト化していく、お金をかけてチェックしてもらう、と、修練し続ける他ありません。
そのため、効率化で時間が空いたからと、その時間を埋めるような予定を詰め込んでは元の木阿弥です。その後に備えての休憩や、作業が正しく効率化されたかの再確認、次の作業を軽くさらっておくに留めることをオススメします。それでも余った時間を、自由に使いましょう。
ただし学びに関しては効率化はないと断言します。知識、技術の習得にはかかった時間と手間が比例することから、学習時間の効率化には、スキップした知識、体験していない技術が省かれることを念頭に置いて欲しいと思います。
攻略本を使わず、非効率な方法で何通りもの失敗を重ねたレベル2の勇者のみが、レベル2までの最適解を知っています。
しかし時間は有限であり、自身がゴールを定めている限り、必要な知識の取捨選択は可能です。教材にはそうしてお金を使うのが効率化と言えるでしょう。
aepテンプレートの購入目的を見直す
直近の案件で必要なAfter Effectsテンプレートを購入することは、大変な時間削減になります。しかしながら「自分でも作れるが、制作時間短縮のために購入」するのと、「自分で作れないために購入」するのでは、そのテンプレートの価値が大きく違います。
前者はどういった処理がされているのか理解できることから、多少なりともカスタマイズし、その案件に最適化した映像に仕上げることができます。その後も他の案件に使えそうなパーツを取り出し、ストックすることもできます。
後者は、表示スピードや色が多少他のシーンと合わなくとも、中身が理解できないためにカスタマイズできません。つまりその場をしのぐための購入となります。
ここで終わるかどうかが学びのポイントです。
自身が実現できなかった映像の生データが手元にあるのですから、キーフレームからエフェクト、色の使い方まで修練するチャンスです。
いつか使うかもしれないとストックしている映像素材と違い、目的とする用途がイメージできていて購入したテンプレート商品は生きた教材です。
自身が出来る単純作業を効率化する
当サイトで紹介するスクリプトが、コピペで使えるだけではなく、使用したコードの意味を段階的に解説している意味がそこにあります。
応用を効かせ、そのスクリプトが適さない場面を判断するには、処理内容がわかっていなければなりません。
つまり、自身が処理内容がわかっていながらやらなくてはならない作業に限り、繰り返しを効率化できないか常に検討しましょう。
時間的効率化
時間的な効率化手間を削減し、時間を効率化する具体的な例としては、
- 連続したルールコピペ作業
- 決まった順序でのクリック
- よく行う作業のプリセット化
何度も行うAfter Effects操作は様々なツールで効率化可能です。当サイトではJavascriptを使ったスクリプトでの効率化案を提案しています。
金銭的な効率化
固定費を削減し、金銭を効率化する具体的な例としては、
- 本当に必要な固定費か検討
- より安い代替手段の検討
- 節税
など、料金という数字で比べられるため、比較がしやすいことが多いです。
サービス・アプリの本当に自身に合ったプランの検討や、特に海外製プラグインは日本代理店よりもメーカーから直接買うのが一番安いことが多く、数万円の削減のためとあれば、英語が苦手でも翻訳しながら注文ページに挑む価値があります。
キャンペーンやアカデミックライセンスが見つかれば、より手元に残せるお金が増えるでしょう。
また節税は会社員よりも自営業(フリーランス、個人事業主)のほうが選択肢が多く、年に数十万円と削減効果が高いことから、積極的に勉強すべき分野と言えます。
機会損失の考え方をすれば、パチンコで1万円負けた方と日雇いで1万円稼いだ方は、それぞれ損、得をしたのではなく、1万円稼ぐチャンスをモノにした方と、1万円稼ぐチャンスをパチンコで逃し、さらに1万円の損失、つまり2万円の損失をした方、となります。
もちろん商売上の考えですので、パチンコで得られる楽しみ、満足感は、パチンコに行った人にしかありません。勝ち負けでなく娯楽として楽しむ方もいるでしょう。
節税は効果が大きい
同じように節税のためのあらゆる制度を学ぶ手間と引き換えに、手元に残る金額を増やしたい方と、金額的に面倒を避け請求される金額を払ってしまったほうが特だという方がいるでしょう。
しかし支払う税金は、稼いだ金額や家族構成など、様々な要因が関係します。
節税できることを知らずに支払っている場合が多くありますので、フリーランス、個人事業主といった自営業の方は、節税する価値があるかどうか、軽く制度だけでも調べてみると良いかと思います。
まとめ
時間的効率化…当サイトではAfter Effectsの作業を効率化するスクリプトを解説を含んだ形で公開していきます。
金銭的効率化…フリーランスの立場から、ツールにかける費用、映像制作における固定費を効率化する考え方を備忘録として公開していきます。
時間もお金も、より効率化する方法は自身で調べなければ知り得ません。効率化できる可能性があるということを知っているだけで、それがあなたの力になります。
当サイトの記事が、効率化の価値、そして具体的な方法について興味を持って頂く一助となれば幸いです。
この記事へのコメントはありません。