ニコニコのボカロイベント「ボカコレ2022春」にルーキー枠で参加しました。
岩沼をテーマにした曲です。
CeVIO AI 東北ずん子「違和ヌ マーメイドガール」
これまでも岩沼をテーマにした曲を数曲作ってきましたが、今回はおくのほそ道で有名な松尾芭蕉が岩沼で詠んだ句「桜より 松は二木を 三月越し」をテーマに作曲しました。
市には根本1m地点から幹が二木に分かれている「二木の松(武隈の松)」という木があります。
「おくのほそ道の風景地」として国の名勝に指定されています。
松尾芭蕉の詠んだ句ですからかなりテクニカルな句なんです。
意味は、弟子の挙白に是非見てという感じの
「武隈の 松見せ申せ 遅桜」
と餞別の句を贈られた芭蕉が、5月の遅桜を見てから江戸を出発し、3ヶ月後に到着します。その際に「二木の松は待っててくれた」という挙白に応えた句なのですが、実は言葉遊びが過ぎます。
桜より(遅桜の5月から)
松は二木を(二木の松、二木が”待つ”の言葉遊び)
三月越し(三ヶ月越し→二木の2と三月の3の数字あそび)
と、たった17音でここまでの遊び心を表現できるのはなんということでしょうか。
これらを物語に組み込み、江戸から陸奥(むつ)へ向かう芭蕉目線を取り入れ、世の中二つもあるとか二つしか無いとか価値を受け入れるほど些末な問題ですよという曲にしました。
歌詞
沈む夕陽が日を跨ぐ度に 細道行く心焦らす 信じられるのは己の足だけ 一歩の価値を信じて Let's get goin' 過ぎ行く情景すら筆一つで奏でる モーラは17 目に映る全て書き留めるのは 彼等なりの五線譜 時には転んでしまって 一歩が重くなって 半歩でも一寸でも 進むことに意味があるから "待ってる"って Who you talkin' to man? 2-in-1 mermaid girls, girls, be ambitious Abracada... blah blah 忘れたわ 分かれ道も戻れば Marmalade boys, boys, be ambitious You can do that good luck! good luck! 一つの道 目指す場所は同じはずだから ♪ラ パ プンネ パッパッパパップ 昇る朝日に 暗闇で慣らした目を細め挑む 突き刺すような美しい希望の光に焼かれ 導かれ Let's keep walkin' かつては野火で焼かれ 陸を繋ぎ その魂は受け継がれ 7代目 二つの目は天仰ぎ "松"を待つ 遅咲きの桜から 目の覚めるような姿 二月でも三月でも 待ってることに意味があるから "進む"って Who you talkin' to man? 2-in-1 mermaid girls, girls, be ambitious abracada... blah blah 忘れたわ 二つは一つだもんで踊るよ 朝まで You guys, guys, be ambitious You can do that good luck! good luck! 一つの道 目指す場所は同じはずだから ♪ラ パ プンネ パッパッパパップ La la la... ~桜より 松は二木を 三月越し~ 2-in-1 世界はひとつ 世界はひとつ! リズムに乗せ ラ パ パパ パ Hey! girls, girls, be ambitious Abracada... blah blah 忘れたわ 分かれ道も戻れば Marmalade boys, boys, be ambitious You can do that good luck! good luck! 一つの道 リズムに乗せ ♪ラ パ プンネパップ Hey! girls, girls, be ambitious Abracada... blah blah 忘れたわ 二つは一つだもんで踊るよ Summer days You guys, guys, be ambitious You can do that good luck! good luck! 一つの道 目指す場所は同じはずだから Hey girls, girls, be ambitious リズムに乗せ ラ パ プンネパップ Hey boys, boys, be ambitious リズムに乗せ ラ パ プンネパップ Hey girls, girls, be ambitious リズムに乗せ Rap pop'n pop! Hey boys, boys, be ambitious 5-7-5のリズムに乗せ Rap pop'n pop, pop-up! ぱばぱぱぱっ ぱばぱぱぱぱぱっ ぱっぱっぱぱっぱ
歌詞についてのキー情報
- 初代は記録がなくいつ誰が植えたかわかっていない
- 2代目の松は西暦950年頃植えられた
- 2代目が野火で焼かれてしまったり、4代目は藤原孝義が名取川の橋にする為伐採されたりしながら、現在まで植え替えられ存在している
- 現在の松は7代目
- 950年に既に陸奥のシンボルとなっていた
- いつしか松の前で歌を詠むことが慣習となった
- なんなら植え替えまでの期間、無くても詠んでいた
- 源氏物語、能因法師、西行法師、松尾芭蕉が詠んだ記録があり聖地巡礼みたいになっていった
- 横の二木の松史跡公園には既に8代目が育っている
- 挙白の句の「武隈」は現在も地名に残っている
- 「竹駒」と訛り(?)市内には三大稲荷の竹駒神社がある
- これらはネットで調べた情報なので諸説あるものも含むと思われる
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