架空の日本初上陸映画のCMを作りました。
かつて時限爆弾不発事件で逮捕された、医大出身の元凄腕プログラマ「ひざ爆弾 りみ太郎」。
その知識を買われて爆弾処理班として警察に雇われた彼は、ひざの痛みから常に息を切らしながらも次々と時限爆弾を解除していく!
(架空の)実在の爆弾魔をモデルにしたドキュメンタリー。
架空バックストーリー
「これで日本を変えてやる…!」
20XX年、プログラマとして様々な業界に革新的な基幹システムを次々と生み出すも、年功序列主義がはびこる日本企業の上層部の保身により、遅々として進まないDXという現実。
自身の技術が革命をもたらすに至らず、あまつさえ食い物にされていることに辟易し辿り着いたのは…
爆弾だった。
「この世界はプログラムと同じだ。修正を繰り返しパスタのように絡まったコードは、もはや更なる修正は困難だ。作り変えられないなら、作り直せばいい。一から作り直そう。」
緻密なシミュレーションと持ち前のプログラミング技術により、新たな時限爆弾を作り上げた。
1/1000秒単位で同期できる時限装置で、さらに独自の回線の中継器としての役割を持つ。各社のキャリア回線に割り込むことができるが、こちらの位置を悟らせぬよう暗号化技術と数十のランダムアクセスを経由し逆探知は不可能。もちろんジャスミンの香り付きだ。
男は次第に時限爆弾のそのシンプルで完成された仕組みに、プログラムとしての美しさを感じはじめる。
男の計画はこうだ。
一つの県を丸ごと更地にし、自分の城とも呼べるラボを設立、産業に革命を起こすアプリケーション、製品、ネットワークの仕組み作りにより、ひいては社会構造を変えてしまうことだ。
2ヶ月間に及ぶネットワーク回線アンテナ型時限爆弾の設置は、確実に男の心と体を蝕んでいった。
「これで県内全域はカバーできたな…あぁ!ッく!」
ひざを抱え倒れる男。
「あぐ!ひざの導火線にも火が付いていたか…!ッはぁ!ハフッ!」
男の抱えるひざ爆弾が、産声を上げた瞬間だった。
その後辛そうに歩いているところを職務質問され、苦し紛れに押したスイッチは汗でショートし爆弾は不発。
残る全ての爆弾も、防水機能の施された通信機器を除き雨で間もなくただのアンテナとなった。
その後爆弾とプログラミング技術の腕を買われ、服役を免除する代わりに爆弾処理班としての人生をスタートさせた。
「ハァ!ハァ!俺のネットワークによれば、このごみ箱の!はぐ!中だ!よし!11個見つけた!ッく!これはデジタル時計のアッく!アラーム回線がリレーに回されてるやつ!ハフッ!これは線のどれかがブービートラップのやつ!これはウグッフ!アナログ時計の針が重なったらフシュー!通電するやつ!」
「よぉし!全部線切ればいいやつ!」
バツンバツンバツンバツンバツン!
「止まった!次の現場にハァッ!…くッ!ハァハァ!う!ぐぁあ…!フシュー!フシュー!ふぅぅーへぁッ!がァッ!くぅ…!ハフッ!ハフハフッ!ふぁぁ…ぁあ!はッく!ふ!フゥゥゥッ!ハァッハァッハフッ!ヘグ!ハフハフッ!向かう!」
男の名はひざ爆弾 りみ太郎。
液体窒素による急速冷凍でほぼ全ての爆弾が止められる現代において、ミニ四駆用のニッパー一本を手に次々と時限爆弾を解除していく。
止まらない時限爆弾はない。だが、もしそんなものがあったら作ったやつは異常だぜが口癖の男が、最後のミッションに挑む…!
異常な爆弾に出会ったとき、男は詰むのか!?詰まないのか!?
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